相続税対策は万全ですか?
最近では「終活」という言葉が広く浸透してきました。
簡単に説明すると、終活とは人生の終焉を迎えるにあたって、身の回りの整理をすることです。
昔は親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていくものでしたが、今は核家族化が進んで、親世代と子世代が同居せず、
それぞれが住居を構え、離れて暮らしているのが普通です。
そうなると、自分が天寿を全うした時、不用品となる可能性の物がたくさんあります。
そういった家の中の不用品を徐々に減らしていくのも終活のひとつです。特にシニア世代は物が捨てられない人が多く、
何年も使用していないのに捨てられずにいる生活用品で溢れかえっているケースが多くあります。
現代は廃棄するにも法律や条令などで細かく分別することが義務付けられているので、子どもや孫たちに迷惑のかからないように
自分で整理しようとする親たちがふえているんです。
もちろん、そういった身辺整理も大切ですが、もっと真剣に取り組んでほしいのが相続税対策です。
相続税は生前に対策をしておくことで、支払う額を大きく抑えることができます。何も対策せずに子や孫世代に相続されると、
思わぬ額の相続税支払いで困らせる可能性があります。
とは言え、相続の問題は難しくて、つい後回しにしがちですよね。当サイトでは、相続の時に財産になるもの、ならないものを
分かりやすく解説していきます。まずは自分の財産が相続財産に該当するのかを知ることから始めてみませんか。
相続財産とは
そもそも相続財産とは何のことでしょうか。被相続人・・・つまり亡くなった人が死亡した時点で持っている財産のことです。
いわゆる「財産」と呼ばれるもののほとんどがこれにあたります。現金・預貯金はもちろん、土地・家屋などの不動産、株や商品券などの有価証券もそうです。
ちなみにマイナスの財産もそうです。被相続人に借金があった場合、それも財産として相続されてしまいます。
みなし相続財産
これは聞き慣れない言葉ではないでしょうか。「みなし相続財産」というのは、亡くなった方が固有する財産ではないけれど、 被相続人が死亡したことで相続人の財産となるもののことです。正直なところ、ピンとこないですよね・・・。 みなし相続財産の代表的なものとしては、死亡保険金、死亡退職金があります。この2つを挙げられれば「ああ、なるほど」と理解できるかと思います。
相続にならない財産
いわゆる財産・資産と呼ばれるもののほとんどが相続財産にあたります。 ところが、中には相続財産に当たらないものもあるんです。ここでは、それらの相続財産にならないものを具体的に挙げて紹介していきます。 ちなみに、お墓も相続財産に該当しないものの一つですが、今の時代、家と同様に跡を継いでお墓を守っていく親族がいないという問題があります。 時代の流れと共に家族の在り方、家の在り方、お墓の在り方も考えていかなければなりませんね。
相続財産の範囲
ここでは相続財産の中でも、ちょっとだけマイナーな財産について紹介・解説します。 一部の方にしか関わることのないものかもしれませんが、相続の知識として知っておくと何かの役に立つかもしれません。 実際に相続を受ける時には、相続財産の調査を行い、被相続人が所有していた財産を全て洗い出します。 相続する側が把握していなかった財産がある場合もあります。なかなか面倒な作業なので多くの場合、税理士などに依頼することになります。